ぬかるみ小路に逸れる

文章の溜まり場所として使っていこうと思います(超不定期)

もしこの世で会うとしたら

昔話の二次創作~のあれに応募してたやつ何もなかったのでここに載せとく

 

『もしこの世で会うとしたら』

 

寂れた一角、高架下は車が一台通るのがやっとな広さ。その手前に小さな押しボタン式の横断歩道がある。本当に少しの間で車通りも疎らなのでほとんどの人は信号を無視して渡るか、その先にある駅前まで続く大きな陸橋まで歩いていくかでほとんど忘れられたような横断歩道である。近くにある幼稚園に通う児童たちがたまに使っているぐらいそんな場所に奇妙な噂があった。この横断歩道には音が鳴るのだがそれ自体は当たり前にありふれているがよく聞く鳥の囀りではなくメロディーが鳴る。ここまでは何の変哲もないがその曲が所謂童謡の「通りゃんせ」であった為にある都市伝説が生まれたのである。『深夜丑三つ時横断歩道に通りゃんせの音楽が鳴った時に渡るとあの世に行ける』といった類のもの。これまで何人もが肝試しと称してこの噂を検証しようとしたというが、実際にあの世に行って帰って来なかったというのもあればそもそも横断歩道は夜になると自動で切り替わる為に曲がかからないだとかを実際に行政に確認を取ったというものまで現れる辺り、都市伝説の口伝というもののあやふやさが顕著にあるが、今でもその横断歩道はひっそりと存在していた。コトノもその噂を大昔に聴いた事がありまた何度も通った事のある一人であったが娘のイツキを幼稚園に送迎する為に横断歩道を利用していた。自宅からだとだいぶ近いのだ。不吉な噂は絶えなかったが不思議と事故は一度も無い場所であった。「ママー、鳴ったよー」「うん、はい。手を繋いでね」信号は比較的長い間青になるのでゆっくりと渡る事が出来た。

昔は通りゃんせという童謡はどこか物悲しいメロディーで辛気くささすら感じるものだと思っていた。何でこんなメロディーが青の合図なんだろう、ただ通っていいという理由だけでこの曲が選ばれたのだと思うけど、歌詞は七五三のお詣りのような話で天神様の通り道、御用のないもの通しゃせぬ・・・なんてちょっとホラーなようにも思えるのに。ただそういう雰囲気なんだろうけど・・・でも今はそんなメロディーも懐かしい記憶の中で子どもの頃の話でしかない。そんな折、この信号が近々撤去されると知ったのはローカルテレビのニュースでの話。
「あら、見て。懐かしいわね、ここ全然変わってないみたい」母が言ったのをふーんとスマホを弄りながら聞いていた。「よくここ渡って通ってたわね、あの幼稚園とっくのとうになくなったんだったかしら」「全部併合されたんでしょ、子ども少なくなったし」幼稚園が併合されて消えたのはもう何年も前の話だからそれから最近までこの横断歩道は誰が使ってたんだろう、もっと早くになくなっているものだと思っていた。家は中学生になってから少しだけ引っ越ししたので、この横断歩道のある道を歩く事はなくなった。一応近所といえば近所だが家とは反対の方向で駅に行くにも遠回りになるのでその道を利用する事は殆ど無かった。「わたしあの鳴る音楽好きじゃなかったな」「通りゃんせだっけ、私が小さい頃から流れてたわよ」「なんか不気味というか怖いって学校で皆言ってた」同じ幼稚園に通ってた子と小学中学になって話すとあの信号とあの曲なんか不気味だったよねという話題が必ず上がっていたほどだった。あの世に行ける・・・って皆で怖い話ばっかしてた。同じ幼稚園だった子が行っちゃったとかそういう根も葉もない噂。実際は小学校で学区も別れて消息もわからなくなった誰かの事をそう言っただけだったんだろうけど、私も逆に誰かに言われてた可能性もあるなと大人になって思う。
家から駅まで行くなら左回りで行った方が確実に早い。右回りで行くと外回りになって昔住んでた場所と幼稚園の近くになり例の横断歩道がある。横断歩道から駅側に向かった場所にはコンビニも出来てそこまでは栄えている。高架の上の路線はローカル電車が走っているがだいぶ減便されていて一時間に一本から二本というぐらい。線路の奥側は山に繋がっていて新興住宅地もあったけど住んでる人の高齢化に伴って今はだいぶ住んでる人は少なくなったらしい。というよりもこの場所に住んでる人も昔と比べたら少なくなったのだ。幼稚園は隣町に併合されたし友だちは皆地元にはいない。今でも住んでる方が珍しいくらいだった。コンビニでお酒とおつまみお菓子を買って横断歩道へ向かって歩いていくとLEDの外灯が照らす。昔よりだいぶ明るくなったが車一台分の通れる高架下は相変わらずオレンジ色の朧気な光が弱々しくついていて吸い込まれるような怖さがあった。昔昼間でも暗がりが怖かったが、たまに自転車に乗ったおばさんやおじさんが通ってくるとほっとしたのを覚えている。渡る理由も何もないけれど横断歩道のボタンを押してみようかと思った。車はほとんど通らないから妨げにもならない、と思ったけれどボタンは「お待ちください」という案内のまま。ボタンの上を見ると(20時~6時まで時差式)と書かれていた。なんだと思っていると信号が青に変わった。渡っていった先は高架沿いに裏道のようなのが続いている、その先に幼稚園のグランドがあったので近道というか入り口は反対だったけど。人気のない場所でぽつんと突っ立っているのも無沙汰で、そのままコンビニの方に戻って帰ろうとすると、後ろから「あの・・・」と声を掛けられたので驚いて振り向くとそこにいたのは自転車に乗った見知らぬ青年だった。
「すみません、あの・・・お聞きしたいんですが通りゃんせの信号ってここ・・・ですよね?」彼は自転車に跨がりながらスマホを弄ってマップを開いて見せてきた。たぶんそうだと思いますよ、そうなのだが曖昧な返事をして足早に去ろうとした。青年は半袖ズボンにラフな格好で若い学生っぽい見た目だがこんな人気のない場所なら不審者である可能性も充分だ。ありがとう御座いますと青年が言うのを後ろで聞いて、彼は一体どうするつもりなのだろうと思った。まさかあのメロディーが鳴った時に渡ると・・・というのを実践しようとしてるのだろうか。コンビニの明かりの前まで来てからようやく振り返って横断歩道を見ると車用の青信号が見えた。歩道の方を見ると光がちらちらと見えていて、やっぱりあの人は噂を聞いてやってきたのか、物好きというか今時の動画配信者っていうやつかもしれないと思った。
部屋に上がり酒を飲んでおつまみを食べる。何気なく「通りゃんせ 信号」なんて検索してみると全国各地にあるその曰く付きがザッと出てくる。どこが最恐だとか何だとか。そんな中に一つN県N市M町の横断歩道の書き込みがあった。それはちょうどこの場所の事だった。『7つになる前にこの信号を渡るとあの世に行ってしまい帰って来れなくなる』そんな事はない。私はもちろん母も幼稚園の時から使っているのだから7つになる前に通っている、そしてあの世には勿論行った覚えはない。その下に書き込みがあった。『帰るにはどうしたらいいですか?』『深夜、音楽が鳴ってない時に後ろ向きで信号を渡ると帰って来れますよ』さらに下にはあの世というより別時間に行ってしまう感じです、と。私が昔に聞いた話より随分と盛られている。下らないなと思いなら、何となくさっきの青年の事が気になった。あの青年は何の噂を見てやって来たのだろう。何の為にやって来たのだろう。普段なら絶対に私はこういう行動はしないし、いやたぶんだいたいの人はこんな行動とらないのだろうけど・・・。
コンビニから少し歩いてあの信号の手前まで、見通してみると既に青年も誰もいなかった。当たり前の事に自分が馬鹿らしくなる。すると信号が静かに青色に変わった、時差式なので当然で、車も一台も通らない。すると先ほどの後ろ向きに渡ると帰ってこれるという書き込みが頭に浮かんだ。ここがもしあの世だったら・・・。「(ああ・・・私、元の世界に帰る事が出来るのかな?)」ふらふらと暗闇に吸い込まれるように横断歩道の前まで歩いて、後ろ向きに渡るって難しいと思いながら・・・歩くシルエットの写る青色を見つめながら静かな信号を私は後ろ向きに渡っていると、白いヘッドライトが横から自分を照らした。「危ない!」叫び声が物が倒れる音が聞こえて、後ろから腕を強い力で引っ張られて私は後ろに倒れ込んだ。車のエンジン音が遠ざかっていく。信号は再び赤になり辺りは暗闇と静寂に包まれたが私の後ろには誰かの温もりがあった。私はあっと気付いた、誰かの腕が私の身体を包んでいたからだ。振り向けば盛大に地面に倒れた自転車と・・・あの青年の顔があった。青年は泣いているようだった。「・・・どうして?」私の口から出た言葉は酷く嗄れていた。「・・・危ないよ・・・おばあちゃん」そう言われて私は自分の手を見ると細くしなびて皺だらけだった。暗がりに信号だけがチカチカと点滅している。「・・・ここが元の世界なの?」ゆっくりと尋ねると青年は違うと言った。「違う、違うけど・・・そうかもしれない」「あなたは誰なの?私の子ども?それとも孫?」後ろにいた青年は座る私の前に座った。すると彼の顔はさっきあの時の青年のままだったのに何故だか懐かしさも感じられた。「おれは、おれは・・・もう一人のおじいちゃんだよ・・・」「どういう事?あなたは私の夫なの?」彼は首を横に振る。「この信号を渡らなかったから・・・おれは生まれたんだ」彼はコトノという名前を出した。母の名前、私と同じだと言う。だがそれだけの事なら偶にある事だ。「母さんはこの横断歩道を渡る時に事故にあって、それから違う町の幼稚園に通ったんだ」えっ・・・?それから語られていくのは私の知る母の事と殆ど一致していて開いた唇が渇いていくようだった。私は母に連れられて母の手を引いて親子同じ幼稚園に通っていた、それもこの横断歩道を渡り歩いて。どういうことなの?と尋ねると「おれとおばあちゃんは同じ人なんだと思う、たぶん双子みたいなもので・・・でもおばあちゃんの母さんは信号を渡って、おばあちゃんも渡った」音楽の鳴る間に私たちは信号を渡りきった。私には当たり前の事だったがその時に世界は分れたと、彼はそんな事を言う。「じゃあ、なんで私はおばあちゃんなんて言われて年を取ってあなたは若いままなの?」すると青年は静かに言う。「おれの世界と時間の経つのが違うんだ。”御用のないもの”なのはおれの方だから・・・」「あなたはさっきこっちにいたけどどうやって来たの?」「おれは・・・・・・おれも渡ったんだ、夜中にメロディーが鳴った時に」あの世に行けるという噂の事だ。私の世界はあの世なの?と問いかければ自分にとってはあの世なのかもしれないと彼は笑って言う。彼は私にあなたは帰らないと、こっちの世界はもうじき信号が撤去されるからと言って私の方も同じだと言うと彼はそれは同じなんだねと頷いた。彼が信号の押しボタンを押すと時差式だと思っていた信号がすぐ青に切り替わる、あの悲しげなメロディーが反響した。彼に見送られながらゆっくり踏み出して渡っていくと私は彼を思い出した気がした。たぶん生まれてくる前の事、彼はもう一人の自分だと言っていたけど違う、「お兄ちゃん・・・」ポツリと出たその一言、気がつけばコンビニの明かりが見えた。
それから程なくして信号は撤去された。

 

(童謡『通りゃんせ』が題材だった・・・実は自分でもわりと展開苦しいな意味不明だなって思ってた・・・)

おっさん異文カルチャー

おっさん異文カルチャー

 

 

「おっさんが世界を救ったっていいだろうが!」と一人のおっさんが叫ぶとおっさんたちはより派手やかでキラキラした衣装のセーラーおっさんへと変身する。そして侵略してきた長い触手のいっぱい生えたスライムみたいなエイリアンに向かってセーラーおっさんは手に持っているスマホじゃない携帯電話からビームを放つ。
「これで終わりだ!」決めゼリフとともに放たれた閃光がエイリアンを貫いたが光の中にその影はまだ残っていた。けれどもう敵意は感じられない、エイリアンは頭を触手でさすって涙を浮かべながら空に返っていった。「この星の平和は私たちが守る!」セーラーおっさんの眼鏡がキラリと光った。
「僕は初めてこの星に来たのですが、正直度肝を抜かれましたよ」と中津くんは言う。「そうか!君のいた地球ではまだ」タナカが言いかけると
「はい・・・地球のおっさんはセーラー服なんて着てませんから・・・」
「そうだよね・・・それは何とも異文化交流だったね」
タナカと中津くんは居酒屋のカウンター席で二人肩を並べながら甘くないサイダーを飲んで、黒くてよくわからないが、地球でいうがんもどきに似たような味の染みて美味しい煮物をフォークでつついていた。店内はクラブのように色んな光が妖しく舞うがBGMは地球の歌謡曲だった、それもちょっと古臭くてだいたい2000年代くらいに流行った感じのだ。タナカはセーラーおっさん戦士の一人で中津くんの赴任してきた会社の上司にあたる。中津くんに地球からこの星への異動命令が出されたのは1ヶ月くらい前の事で本当に突然だった。
地球の上司からは何の前情報も知らされてなかったから中津くんはこの星に来て改めて地球とは違う常識に驚いたのだ。まずおっさんと呼ばれる所謂サラリーマンたちが皆セーラー服を着ていることだ。セーラー服はかつての海兵隊の着ていたのが元になったから男が着ていても違和はない、わけではなかった。地球で言えばそれは主に女学生が着るようなスカート、そして間違いなく危険人物として通報されるだろう。だけどこの星ではそれはネクタイとスーツのような正装であるらしかった。
「中津くんもだいぶ様になってきたように思うがなあ・・・まだ慣れないかい?」
「ええ・・・さすがに・・・」この星でサラリーマンということはつまりセーラー服を着る事になるので中津くんも例に漏れずという訳だがさすがにまだ慣れない。タナカは「だけど君もこれからセーラーおっさんとして敵と戦う日が来るかもしれないんだぞ」と言う。なぜかこの星ではおっさんたちはある日突然選ばれたセーラーおっさん戦士として突如星に侵略してくる外敵エイリアンと戦わなければならない使命があるのだった。
「それって地球から来た僕にも当てはまるんですか?」
「ああ、当てはまると思うよ。かつての仲間の中にも地球から赴任してきたのがいたはずだ」
「出身で選ばれるとかじゃないんですね・・・」「それを言うなら僕の曾祖父さんも地球出身だからなあ・・・僕もここで生まれてまだ四代目だよ」タナカはサイダーをぐいと飲んだ。
この星ではアルコールが禁じられているので晩酌は専らサイダーなどのソフトドリンクかお茶で行われるのが普通だ。飲みニュケーションはもちろん地球で言えばシラフで行われるのだが、会話内容は酔いが回っているかの如く珍奇である。でもそれがこの星の普通。
「でも中津くんはよくやってるよ、来て1ヶ月だったっけ?20代は順応力が早いなあ」
「はは・・・といっても僕はもう29になるんですけど・・・」
「いやあ!29歳なんてまだまだまだ若いよ、セーラーおっさん戦士になれる資格が出来るのは30をすぎてからだからね!」
年を取る事に誇りを持てとタナカは中津くんの肩を叩いて激励する。中津くんは心底微妙になりつつも作り笑いを浮かべてタナカの話にうんと頷いていた。早く地球に帰りたいなあ・・・なんて願いながら。

そういえばこの星では満員電車なんてものが存在しない。そもそも人口密度が少ないのかもしれないが、セーラー服を着用したサラリーマンたちは足を閉じてお行儀よく座り(足を開いて座れば注意が飛んでくる)お互いスカートが捲れはしないかと随分と気にかけている様子だった。皆ほとんどがちゃんとした下履きを穿いているからという話を聞いたけれど、それが一般最低限のマナーでありそのマナーを守っていない人間は制裁されるのだとか。中津くんももちろんそのルールに乗っ取った。なんていうか恥じらいというか戒めのような気分になるのかもしれないスカートが。身につけてようやくその感覚に気付くのなら地球の人たちはなんて鈍感だったんだろう。
痴漢が発生した事がほぼないらしいのは意外というかおっさんたちの自浄作用が働いているらしく、いやそれ以上に厳しい社会的制裁が加えられるという為だった。
「(セーラー服を着るという事が抑止力っていう方向のいい意味で働いているのかなあ・・・)」なんて中津くんはうつらうつらと寝ぼけまなこで考える。
「中津くん、随分と眠たそうだな」強面で髭面のアオシゲ部長ももちろんセーラー服。「はっ・・・!すみません。昨日タナカさんと飲んでいて」
「・・・さぞ遅い時間ま飲んでいたのかな?あまり支障が出ないように頼むよ」
アオシゲは中津くんとタナカを見やって困った顔をするとタナカはすみません!と元気のよい声を出した。タナカが中津くんより10歳以上年上なのに元気なのはセーラーおっさん戦士として現役だからかもしれない。といってこの星でする業務はといえば地球とはまるっきり違っていた。
「いかにして侵略してくるエイリアンを効率よく捌けるか」「セーラーおっさん戦士たちの心のケアの為の製品を開発すること」「退治したエイリアンから新しい物資が得られないかという研究」
等々新物資云々は地球側が寄越してきた要求と期待だ。しかしアオシゲやタナカは口を揃えて断言する。
「地球人はこの星の事をほんと何もわかっちゃいないんだ!」

エマージェンシー警報が社内に鳴り響いてざわめきだつ。アオシゲが「タナカくん!!出番だ!」と呼べばタナカは「やはり来たな!」と座っていたデスクを勢いよく叩いて立ち上がる。中津くんはそのやり取りを少し慣れたとはいえ呆然と見るだけだった。だがそんな中津くんの肩に手がかけられる。「中津くん、私と一緒にタナカくんを応援しに行こう!」アオシゲは有無を云わせず中津くんを引っ張り出して、先に出ていったタナカの後を追っていった。
宇宙人は巨大なピンクのこんにゃくのようにふにゃふにゃと歩いているが、歩くたびにピンクのぬめっとしたのが大地に付着するので車はスタックしていてあちらこちらに停まった状態。それだけ見たら世紀末のような光景だが本体はかなり柔らかいらしく、ビルに当たる度ににゅるりとその身体が滑っている。
セーラーおっさん戦士たち既に5人が集結していた。タナカは眼鏡をくいと上に正すと他の戦士たちもお互いを見て皆真面目な顔で頷くと口々に叫んだ。
「おっさんが世界を救ったって!いいだろうがー!」
光に包まれて次々に変身していくおっさんたちの姿は眩い。美しさとかはないが中津くんは思わず息を飲む。変身して少し豪華なセーラー服を身に纏ったおっさんたちがピンクのこんにゃくに向かって飛んでいき、キックやパンチをお見舞いする。その姿は正にヒーロー、いや戦う企業戦士である。だがこんにゃくは軟体すぎるのか攻撃があまり効いてないようだった。タナカを含めたおっさん戦士たちがこんにゃくの身震いにつるりと滑り倒される。「やはり、あれを使うしかないか!」タナカが号令をかけるとおっさんたちが集う。皆それぞれ二つ折りの携帯を取り出す。それをパカッと開くと「さあ、君の故郷に帰りなさい!」一斉にそう言うと携帯から放たれた光線がこんにゃくを包み込んだ。こんにゃくは上に向かったと思ったら気化するように溶けて消えていった。中津くんの隣でアオシゲはま、眩しいと言って顔を覆っていたが、特別眩しいという事もなく中津くんは黙って彼らの始終を目撃していた。
おっさん戦士たちは笑顔でお互いを見送った。
変身が解かれたタナカがこちらに向かって歩いてくる。「中津くん見たかい?タナカくんたちの勇姿を、君もいずれああなるかもしれないよ」アオシゲの言葉に中津くんは心底からそうならない事を願いつつ「はは・・・大変な役目ですね」と言うしかなかった。
「やあ!一仕事終わったよ、って部長!」
「うん見事だった・・・タナカくん。今日はもう終業にしようか」宇宙人が攻めてくればその日の仕事が終わるのはこの星の唯一良いところ・・・なのだろうか。いや、でも地球側からしたら色んな事が滞りすぎて仕事にならないだろうなとか思いながら中津くんは微々たるがこの星のゆったりとした時間の流れに適応しつつあるのを感じていた。

『中津くん、地球への帰還異動が明示されたよ。帰りたかっただろう?今地球は人手不足でね・・・』そう書かれたモニターを見て、中津くんは叫んだ。
「帰りたい、帰りたかったけど・・・地球はこの星の事を何もわかっちゃいない!」
「中津くん!」警報が鳴り響く中でタナカは颯爽と飛んでいく。中津くんはその後ろに素早くついていくと、その姿を見ていた新人が呆気に取られたような顔でいた。そしてすぐ後に「おっさんが世界を救ったって、いいだろうがー!」という声が聞こえてくると眩しく煌めく光が辺りを覆った。

 

文学に送ったやつ2つめ。個人的にだいぶ狙った感じだけどたぶん既出済だろうなあ・・・って思。あmでも意味不明すぎるのがよくないんだろうな、伏線も何もないっす・・・。

湯は万物の頂にて

「湯は万物の頂にて」

 

湯船の中に柚子を一つ浮かべて柚子風呂を楽しむ。といってもほとんどは柚子の入浴剤に頼ったから本物の柚子は一つだけ。見切り品で2つ3つ入っているのを買った。傷みの少なかったのは湯豆腐に入れて使い、残りはきゅうりと大根と人参の浅漬けの中に入れ漬けておく爽やかな風味の漬け物が食べたくて。柚子の風味が好きなのだ。残った一つはちょっと贅沢だけど丸ごとお風呂に使った。まずそのままよくイメージする柚子風呂というような感じでお湯に浮かべてみたけど、一個だけだとおもちゃが浮かんでいるみたいになる。それだけで匂いがする・・・かは微妙だったので入浴剤の出番。薄いオレンジ色の湯と浮かぶ柚子。
私はこういう特別なお風呂が好きだった。石鹸バブルなお風呂とか、ローズ風呂とか花を散らしたり香油を垂らしたりするような贅沢なお風呂タイムを楽しむことが趣味みたいなとこがあった。最初は大変だったお風呂掃除も今では次の風呂は何にしようかとワクワクするようぐらいには慣れたものだった。
今宵の柚子風呂。水面に顔に近付けてみる。浮かんだ柚子を手にとって、ふやけた皮を少しだけ押してみる。少し傷んではいるけど香りはやっぱり柑橘の清々しさがある。本格的な柚子風呂だったら大量の柚子が浮かんでいて見た目に感動するだろうと実際に行って楽しむのもいいんだろうけど近場でやっている所がないから残念だ。
温泉の露天風呂の中に柚子風呂。湯気の中に眩しく黄色。情景を想像したら露天風呂が欲しくなった。露天風呂付きってどんな家だろう、山の中湖畔の中、木で出来たログハウスのような家・・・?木でなくてもいいけど都会の真ん中じゃまず露天風呂なんて無理だ本当に色々。北海道みたいなだだっ広い360°平野の大自然って感じの場所ならどうだろう。いやダイナミックすぎて柚子が霞むな。そんな他愛のない想像を張り巡らせて今日もゆっくり長風呂に。まあお風呂の温度は低めに設定しているんだ、この時の為に。
さて今度はどんなお風呂にしよう。そうだ久しぶりに外のお湯でも楽しもうかと銭湯に行こうと思いつく。隣町に24時間の大きなスーパー銭湯というのがあって薬湯や電気湯、ラジウム湯とかうたせ湯と10種類ぐらい湯船がある。お風呂のデパートみたいな感じでロウリュを備えたサウナもあるし岩盤浴もあるし簡易宿泊も出来るのだ。癒やされるというよりはワクワク遊びに行くような楽しみがある。次の休日はそれだ、そこに行こう。
雨ということもなく快晴だったのが嬉しい。自転車で汗を流してこの汗がお風呂の楽しみを引き立たせてくれる。家から隣町までは距離こそは遠くはないのだが少し上り坂になっているのだった。帰りは湯上がりの火照りが下り坂の心地よい風で冷めるだろう。時折自転車を止めてスマホで地図を確認する。道は合っている。そのまま進んでいくと上の方に大きな赤い文字で「湯」とかかれた看板がにゅっと姿を表した。
ラジウム湯」「お食事あります」とかかれた旗が立っていて縦に高いこの銭湯。広い道路の目の前に立っていて駐車場には正午すぎでも結構車が泊まっている。ご飯を食べに来たわけでもないので私はゆっくりとお風呂に浸かるだけだ。
チケットを買って受け付けを済ませると館内は車の止まっているわりに人は少ない。皆お風呂に入っているのだろうか。と思って脱衣所にも人は見あたらなくて、浴場への扉を引くと洗い場にも誰もいない。一番シンプルな大浴槽の方は湯気でよく見えなかったがたぶん何人か入っていると思われた。何分お風呂の種類が沢山あるものだから皆思い思い好きな湯船に浸かっているのだろう。普通は家から持参するシャンプーや石鹸を使わずに銭湯備え付けのものを使うのも味がある。嬉しいことに馬油なんてのも置いてある、イマイチ効果はよくわからないけど。
お風呂の入る順番はこだわっている訳ではないけれど今日の気分的に泡風呂を初めにチョイスする。泡が浮いて水面がぼこぼこ泡だつ。入ってみればなんてことのないお風呂だけども家庭では泡立たせるなんてほぼ出来ないので、外での楽しみといえば楽しみだ。サイダーの中に入ったような感じがするけど炭酸水という訳ではないんだなあと底にある泡の発生装置を踏んで思う。ブルーやグリーンのクリームソーダ風呂なんてあったら可愛いだろうな。薬湯は壺の形をした浴槽に入れられている、魔女の秘薬のような感じ。長く浸かることを想定しているのか
ラジウム湯はぬるめの温度。長湯向けなのか。
水風呂の水が足にかかってヒンヤリする。サウナに入りたいのは気分によるので今日は特にその気ではないが銭湯などで水風呂に入っている人を見かけるといいなと思う。
そろそろ露天風呂にと露天の扉を開けると、すうと甘い匂いが漂ってくる。見れば露天風呂には果物が浮いていた。林檎?思いがけず驚いた。今日は何か特別な日なのと思っても特に思い当たりはしないのだ。そしてやはり私以外に誰もいない。入ってみてさらにびっくりしたのは湯の色が濃い茶色だと思っていたがこれが湯を掬って嗅ぐと紅茶のようだった。アップル風呂?まさか、と思うも湯を舐める訳にもいかず。しかし林檎は本物のようだ。
不思議に思っているとガラガラと扉が開く音がして入ってきたのはなんと、大きな猿だった。えっ、と私は硬直するが猿はきちんとした二足歩行でハンドタオルを片手にそそくさと湯に浸かりにやってくる。猿は気持ち良さそうにして目を細めていた。そして浮いた林檎を手に取るとそのまま優しくかじりつく。猿は頭が真っ白になった私を見て、この林檎は食べれるのだという風にジェスチャーをした。そしてしゃくっと小刻みのいい音を立てながら一気にかじりついていた。私は促されるままに林檎を手に取り恐る恐る一口かじってみるとアップルティーのような味がした。ほらね、美味しいでしょ?という風に頷く彼女(?)に私は張り付いたような笑い顔を見せながら林檎を持って露天風呂を後にした。
私はのぼせてしまったのか?まさかあんな猿が見えるなんて。それでもまだ火照りもふらつきもないしお風呂は楽しみたい。
内風呂に戻ると洗い場の音が反響して賑わっている。しかし私は浴室内をぎょっとして絶句する。泡風呂の湯の中に入っていたのは頭の耳が2つ上につんと立った大きな犬がお座りしていて、打たせ湯に浸かっていたのは馬の頭で気持ち良さそうに首に湯を当てていた。ネズミの頭をした小さな子どもがすすっと電気湯に入っていく。二人連れでいた猿たちが大きな湯船に浸かりながら話していて、私もその湯船にそっと入ってから隅っこの方で聞き耳を立ててみると
「この間あそこの温泉に行ってきて・・・」
「あら、母娘でなんていいわね、ウチは男所帯だもんで・・・」
なんて普通に私たちの使う日本語と一緒で内容もご婦人方の会話と変わらない。彼女たち顔は動物なのにそれ以外はまるで人のようだった。湯にそれぞれ動物の毛が浮かんでしまうところや時折出る獣の鳴き声のようなものを除けば。皆二足歩行して日本語を喋りお風呂を楽しんでいる。完璧なアウェー感。大自然の中のお風呂ってこんな感じなのかしらと私の頭が煮だってゆく。
「あら、お姉さん大丈夫?顔が真っ赤!湯あたりしてない?」
という言葉をかけられてハッとする。元から顔の赤いお猿のご婦人方に会釈をして私は湯から上がった。
もう今日は帰ろう、そんな気分になって浴室を後にする。火照った体に脱衣場の巨大な扇風機が心地よく、セルフサービスの冷水を飲むと少し落ち着いた。脱衣場はがらんとしていて私以外に人の姿は無かった。ロッカーの鍵を受け付けに返せば、受け付けの眼鏡をかけた女性が申し訳なさそうに、小声でこちらに話しかけた。
「あのう・・・お客様、本日は割引き行っておりまして、最初の受け付けの方で割引きされてませんでしたよね?」
「えっ・・・あ、ええ・・・そうだったんですか?」
「本当に申し訳ございません!あのこちら・・・回数券の方差し上げますので、次回もよろしかったら是非・・・」
と言われて差し出される6枚綴りの回数券を一応受け取ってでも私が気になったのはあの動物の・・・いや、それを言うのは何だか憚られた。
「今日が割引のある日って言うのは知らなかったんです」
「すみません、お伝え不足で・・・」
「いえ、あの、全然いいんです、いいんです!」
なんていうか人と会話してるというだけで自然と現実に帰ってきた気がしてくる。
外はまだ暑くて西日が照りつけていて、自転車で帰るのだから汗はかきそうだ。これは家に帰ってもう一度風呂に入る感じだなと私は決意する。特に凝った風呂じゃなくて普通の温泉の入浴剤にしよう。草津の入浴剤があったと思う。
駐車場に入ってきた車があってあの浴場に入らないいったらどう思うのだろうとか余計な事を考える。いいや、お風呂の楽しみ方は千差万別。入って来た年配のご夫婦の会話が少しだけ聞こえた。
「なに年だったっけ?」
「ひつじよひつじ」
「嘘ばっかり。とらでしょ?おれと一緒なんだから」
私は思わず自動ドアの開いた銭湯を急いで振り返った。ああそういえば私は亥年だなあなんて思いながら、家のお風呂はとても快適だった。

 

2023に送ったやつ一つめ。前後で脈絡なく唐突な展開なのが分かる・・・銭湯の件とか何故いきなりそうなるのと無理やり強引すぎて最初の方と何の繋がりあるのかっていう・・・。

言い訳だらけ

2021~去年まで『坊ちゃん文学賞』というSS募集に送りつけたりとかしてたけど、まあ特に何もなかったので一応此処で公開出来る場所になって良かったなと思ってる。

なんていうか皆本気なんだなとか思うのは検索するとサジェストに傾向とか出てきててセンター試験(言い方古い)の対策みたいじゃないかと・・・それだけガチ度が伝わってくるというか・・・。

何となく自分が意味なくヤオイ(ヤマナシ落ち意味なし)で書いているのもそうだけども、そもそも相手に読ませる文章じゃないなと。まず文章ファイルの体裁とか自由でいいとは書いてあるけど、スマホで打ってただテキストファイル化しただけで改行もしてなく文字の見にくい羅列が続くだけではそもそも論外だなあと・・・(逆に嫌がらせじゃないかと、キレられてるんじゃないかと思う)最低限でもPCのテキストエディタとか基本はワード使って文章ファイルにしてくれよって事だろうなと・・・原稿?の綺麗さは最低限でも必要な要素だよなあ・・・そういう部分の気遣いとかも問われるというか暗黙の常識は絶対あるよなあ・・・。(運営さんすみません・・・)PC使って書く程自分にも本気度もないとも言えるし(そもそもワードソフト入ってないけれど)本当に読みにくい嫌がらせファイル送りつけてるだけだな・・・。

なんていうかやっぱり社会人のルールとかそういうところから問われるものだろうなとか・・・そういう部分が皆無な自分が更に社会経験もなければ読書家でもないまして知識も乏しいのに誰かに伝えたり読ませる事の出来る文章なんて書ける訳がないよなあとか思って、ブログは自由に書いていいので此処で一応置いておけるのは良かったなと感じます。自己満足の世界だなあ・・・っていう。

色々な人のblogを見て癒やされる事もあったり新しい発見とか面白いものの紹介とか知的な旅だとかそういうインスピレーションみたいのもあって見てたけど、最近はめっきりそういうのを見る事=自発的に行動するのが億劫になってる。購読リストを開くのも億劫で、何となくこうして自分だけに一方的でとりとめのない事を書くまではいいけど、そこから先の行動まで進めなくなっている。何だか一方的というかただ自分が自分が自分がというでしゃばっていく気持ちが強くなってるのかもしれない。だけどそこに何も形がないから空回りだけして不満というかフラストレーションみたいなのが溜まっていく。

今の自分がどういうコミュニケーションというか繋がりを求めているのか自分でもよくわからない。勝手だとは思うが楽しいと思えていた事も慣れてくれば楽しいとは思えなくなってくるというか、その先のわくわくした気がなくなってきていると感じてきた。なんかものにハマった時とかって夢中になるというかああだったらこうかもしれないとか、こうだったらこうなってほしいとか願望とか邪念が生まれたりするけど、そういうのも慣れてくるというか自分の中で答えというかパターンが決まってきてしまうと新鮮さとかそういう純粋な取り込み方とかをしなくなる。それは怠慢と言うのかもしれないけど、その怠慢に陥ってる。

ただ以前の自分はああじゃないんじゃないか、いや実は間違ってるかもしれない、でも違うと迷いの中を行ったりきたりしててその自分の中の確信みたいなのが出てくるのは良い事なのではとも思うけど、それって頑なに自分の考えに固執してしまうという意の表れでもあって、年を取ってくると頭が固くなる、頑固になってくるとかいうけどまさにそういう事なのかもしれないと思うとじゃあこれは良い事ではないのではという。

誰の意見も聞き入れたくない、そういう態度に自分もなってきたのかもしれない。常に学びの姿勢は大事だと思うけれど、それは理想論というか口だけで自分がその学びを全く取り入れてない当人だったりする。

そういう見栄っ張りなだけのプライドとか変に伸びた自尊心だとかが現れ始めてきたのか、年齢を重ねてゆく上で出てくる私の老化現象なのかもしれない。何の功績もないけど認められたいという、自分のそういう部分。

よんだら出てくる

今年もそういや送ってたなとメール見て気付いた。勿論選外だったので一応何か置いとこうと思って置いとく。(というか選外じゃないと置けない事に気付く・・・)某飲料メーカー(伏せずともわかる)に送った俳句。

熊人里下りて鮭取らずに酒交わす

何もせず私ただ待つだけの電子レンジ

年の瀬に縮こまって耐える寒風便りかな

空のように澄み晴れる事まだね憂い日々

推しの光に羽広げ休まる姿夜虫のようで

 

これ去年に何かの記事で見たら応募倍率900ぐらいだかそんなんで、9割が学校かららしい。そういや昔課題であったものなあ・・・。若々しく?フレッシュな感性、既存の枠にとらわれないような句の音、着眼点や発想・・・とか何だとかに注目してるそうで次期(来年)の応募受付は11月3日から始まるそう、もう直ぐ始まるという。

自分の改めて見たらちょっと暗いのと、奇をてらいすぎてるのか全く意味が伝わって来ないなと思う・・・。思いついて書く時は意味伝わるよな・・・?ってなるのだけども。今見ると訳わからん。一番上のは駄洒落というか遊んだので一番微妙・・・(どれも微妙だけど)

なんていうか最近は見てないけど、たまにビックリするようなのがあったりいい意味で(えっ、こんな感じでいいの?)みたいなのがあったり・・・でもそのどれにも共通してるのは確かに情景が浮かんで来るなみたいな余韻があるというのか・・・。(たまに本当に(??)なのもあったけれど)

そのこういう感覚とか感性を磨くのってどういう生活を送ってたら鍛えられるのだろうなあ・・・なんて自分が頭も固く古いノーセンス人なのでそういう新鮮で新しい見方というか発想が浮かんで来ない・・・これはもともとかなあ・・・私が学生の頃からこの固さはある気がする・・・。

詩歌って難しいなあ・・・。いや文章とかそういうのも全部そうなのだけども結局誰か(先人)の後追いになってしまうというか、下手するとほとんどコピペでパクりになってしまうというか・・・オリジナリティとかそういうの出すとか組み入れるのは本当に難しい。でもやっぱりそういうのを本気で書きたければ本や知識を沢山取り入れて勉強するしかない・・・し、結局積み重ねとかどれぐらい物事への関心や知識、体験に出くわして自分がそれに向き合ってきたか・・・っていうのが問われたりするのかなあ・・・。組み合わせる力とか結びつけられる力・・・そういうのは知識と解答力と思考力・・・とか必要なのかなあ・・・。

なんていうか話がズレてきたけどこの俳句は懸賞に当てるみたいな気持ちかもしれないなあ・・・とか、言葉を考えてる間は楽しいので少し脳トレのような気持ちでやると楽しいかもしれない。この記事を見てもし興味持たれたら来月3日から募集されるそうなので是非。(なぜ宣伝?)

去年のもこちらに書いたと思っていたが本ブログの方で書いてたっぽいので此方にも・・・去年のはこれ↓

雨の匂い鳴くや蛙も燃えたりと汗流し

晩秋の夜風の隙間の前に吹く湯気一杯

満ち足りぬ私の心も電池スマホの如き

西日差す午後の暇に口溶かしかりんとう

 

去年の方がまとまってる感じがする・・・?

無き草

ああ・・・推し活てほどじゃないけどふと思い出した昔のジャンルで好きキャラとか中の人とか関連を諸々漁っていたらまさか今に動きあるとは思わず・・・いい意味で驚いた。(主に中の人)いやーだって、今年に何年か前のアーカイブ発見してえーマジかーとか思ってたら、まさかの今年にちょっとした動きあるのビックリだった、さすがに・・・。これは自分が目を向けるようになったからなのか何なのか。引き寄せの法則と言うには大げさすぎるけど、そんなぐらいな気持ちはある・・・。

なんていうか力が欲しいっすね、こういうときに自分に力があれば・・・物を作り出せる力があれば・・・。これから創ろうとするには時間がちょっと遅すぎるのと今更になってちゃんと興味が沸いたというか最初は「かつて好きだったものたちへ・・・」みたいな昔好きだったものを改めて上げてみたらどんなんなるかなみたいな雰囲気である意味身辺整理みたいなお遍路回りみたいなものやん・・・とか思ってたらまんまとミイラになってしまったみたいな気持ちでいるのが今なのだが・・・。本当に力があれば・・・。でもこれも一つまた流れて行くのだろうか・・・。いやでも驚いた。

でもちょっとした行動の原動力にもなっているのでそんな自分にも驚くのでかなりマジじゃないかマジかという・・・。若干埃被ってたノートPCがここに来て活躍するとはいざ知らず・・・。寒くなるけどこれから少し出番が増えるな・・・。