ぬかるみ小路に逸れる

文章の溜まり場所として使っていこうと思います(超不定期)

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

短文②

「日より(幸あれ)」幼い男の子は父親に後ろに抱かれていたから父親の首の横からこちらに顔を向けていた。 男の子と弘子の目が合う。 男の子は笑いながらこちらに手を振った。私はそれを呆然とただ眺めていた。ほんの数秒の出来事だった。男の子の行動に男の…

~までという呪いのようなもの

創作文ではないです、思ったことを吐き出し ~まで、っていう呪いのような呪縛のようなものについて 特に30までに、っていうのが結構強い効力があるように思えて。なんでだろうと自分なりに思ったときに旧来から続くスタンダードな人生観(といっていいのかど…

短文①

夢で見たのをそのまま書いたラベンダーホテル海辺にあるそこはラベンダーなど生えてすらない、ホテルの外観がほんのりと紫色のラベンダー色だからラベンダーホテル。 寂れた港のようなホテルの裏側にある海の色は油のようなものが混じっていて妙にエメラルド…

断片①

ただそこだけ書きたかっただけの断片的な一節を置いてみる。(SSSショートショートショート的な・・・) 枯れ枝 以前あった手応えのようなものが光知子の手のひらから一気に崩れ落ち消えていくようだった。それは既に光知子の中から離れ消えていくように手のひらからたちまち…