ぬかるみ小路に逸れる

文章の溜まり場所として使っていこうと思います(超不定期)

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

超断片④

「また一つ・・・時代が消えましたなぁ」縁側でキセルから煙を吹かしながら豪老人はゆっくりと言った。「そうですなあ・・・ですが気に病むこともありますまい」と応え一人碁を打つのは然老人。 「・・・こうして、ぼうっと眺めておりますと空しいもんですがなぁ」 「…

超断片③

そうか、これが今の日本のスタンダードか。と久紀は感心した。 人々はみな前を向いて歩く、後ろから照らされた光が人間の前に影を作るので、人は影を追っかけながら歩いていくのだった。絶対に後ろを振り返ってはいけないと子どもの頃から口を酸っぱくして言…

徒然

自作についての徒然 自分の創作物・・・というか謎の産物たちの人物ってみんな”こうしなくちゃならない”という社会上の一般的な規則や規範(ルールやマナーしきたり)とでもそれにうまく従うことができない・従いたくない、あるいは抗いたいとの葛藤(うまく描写で…

短文⑤

「しょうどう」 適当に書いた 「あなたは変わりたい、変わりたいんですよねぇええ?!!!」教室内に怒声が響く。講師の男は私に向かってこう言った。 「あなたは自分から変わりたいと思ってウチに来られたワケなんですよねぇえ!?ならなんで拒む必要がある…

超断片②

夢で見たものシリーズ②七福神とバスの落ちる夢路線バスに母と乗っていた。久しぶりに乗るバスは後ろの二人掛けの席に乗る。この路線バスは一度回転場に寄って一回ターンをするのであった。その際にバスは後ろを向いてバックするのだが冬場なら回転所の後ろは…

短文④

アンザレムは言いました。「おまえたちがいい子にしてたら最高のプレゼントをあげよう」子どもたちはそれを聞いて喜びました。それから子どもたちは毎日いい子でいるようにしていましたがまず、3人の子どもの中の一人アンジュが脱落してしまいました。 かれ…

超断片

「大返し危機一髪」アムちゃんかわいいー敵にするのよそうよ、味方にしよアムちゃん味方ー ってち、ちょっと待って下さいよアムちゃんて最初から絶対敵だって言ってましたよねえええ うん、言ったよ敵国の女王で一時味方のふりするけど最終的に裏切ってラス…

ざれ言②

呪いの正体はインプリティングかだとしたらどちらだろう。社会由来のものか自然由来のものか?それともどちらでもあるのか 社会由来だとしたらそれはまだずっと残ってきた慣習であって、まだそれに我々も踊らされているにすぎない。抗おうにも前例はまだ少な…

短文③

「問答未定」犬も歩けば棒にあたるという言葉にある様に、わたくしも外を歩けばそういう輩に目をつけられる。ですので、わたくしは外に出るなどということは致しません。と御方はいうので、はぁ・・・と気の抜けた声が出た。貴女にはわからずまい、わたくしには…

節話

「花見」祭りは花見の見物客で賑わっていた。屋台のキッチンカーで買った牛肉コロッケを頬張りながら人の中に混じって花道を歩く。見ればみんな思い思いに屋台で買った食べ物を食べ歩きながら花の前に立ち止まっては写真を撮り、あるいは花見なんかそっちの…