ぬかるみ小路に逸れる

文章の溜まり場所として使っていこうと思います(超不定期)

創作

もしこの世で会うとしたら

昔話の二次創作~のあれに応募してたやつ何もなかったのでここに載せとく 『もしこの世で会うとしたら』 寂れた一角、高架下は車が一台通るのがやっとな広さ。その手前に小さな押しボタン式の横断歩道がある。本当に少しの間で車通りも疎らなのでほとんどの…

おっさん異文カルチャー

おっさん異文カルチャー 「おっさんが世界を救ったっていいだろうが!」と一人のおっさんが叫ぶとおっさんたちはより派手やかでキラキラした衣装のセーラーおっさんへと変身する。そして侵略してきた長い触手のいっぱい生えたスライムみたいなエイリアンに向…

湯は万物の頂にて

「湯は万物の頂にて」 湯船の中に柚子を一つ浮かべて柚子風呂を楽しむ。といってもほとんどは柚子の入浴剤に頼ったから本物の柚子は一つだけ。見切り品で2つ3つ入っているのを買った。傷みの少なかったのは湯豆腐に入れて使い、残りはきゅうりと大根と人参…

よんだら出てくる

今年もそういや送ってたなとメール見て気付いた。勿論選外だったので一応何か置いとこうと思って置いとく。(というか選外じゃないと置けない事に気付く・・・)某飲料メーカー(伏せずともわかる)に送った俳句。 熊人里下りて鮭取らずに酒交わす 何もせず私ただ待…

大昔の①

何か昔の文章の・・・とんでもないけどでもおもしろいので恥さらしにでも置いて置こうかなとか思って・・・たぶん高校生ぐらいの時に何かつらつらメモってた文章かな・・・。 以下原文ママ(ってやつです) 「誇大に表現してみただけ」 さらさらと崩れ落ちる角砂糖。そ…

導くやつ

よく狂ったカルトキャラ的なのの典型例で「我々の楽園を創る」とかあるけど案外わからなくはないよなって話。 救済される人々が誰なのかってそれを望んでない人たち(だいたい主人公サイド)にまで強要するのが問題というか彼らの悪役たるストーリー上の役割であ…

社会ギルド

社会からいらないよと排斥された人間がもう一度社会に奉仕するというところから始まり社会復帰を目指すというシナリオ。 よい風に言えば「この社会ギルドはレベル13から所属が可能となっております。ですのでレベルを上げてからまたお越しになって下さい」と…

「浮き身チャン(仮)」

歌詞というか詩というか作詞って難しいよなあ・・・とか思って色々やってみるんだけど何か微妙・・・これ何なんだろ。なんか世界観というかは説明つかないのだけど・・・作詞能力皆無というか上手いことやろうとしてオヤジギャグ的なのが多くなってしまってさすがに恥ず…

変てこ句

なんか 去年のメモ漁ってたら出てきたのでこれ何か一言みたいなのに応募したものだった気がする。100文字だったか200文字だったか忘れたけどそれで話作れみたいな。 ジョギングで通りがかる墓の前に地蔵がある、見慣れたもんだがその日は違った。地蔵が黒い…

urashima tarou

「urashima tarou」 鯛や鮃の舞い踊り。ここはどこの踊り場じゃ?これはすごい、とアッシュは思った。フロアが奇抜な色彩で埋められていく、光が踊り子を妖しく照らしだす。踊り子たちは奇抜な髪色で白や赤と青の半分混じった髪を左右お団子頭に整えて真っ赤…

竹のなく頃に

「竹のなく頃に」 学校行事で山に登るのは我が高校の毎年恒例の事だ。強制的な学校行事でなくとも私は山岳部に属していたので山に登るのは慣れていたのだが、慣れは慢心を起こす。もう3度目ともなると慣れたものだったが、その私の慢心が今日の事故を招いた…

狭間「沢の谷にて」

狭間「沢の谷にて」 小川で皆と遊んでいるとき、あにちゃんたちがあっち!なんかある!と言うので私とヒカルちゃんはあにちゃんが呼ぶ方に向かっていった。じゃぶじゃぶと川の中を歩いて進んでいく、流れは相変わらず緩やかで、底も浅いままだったが、だんだ…

ミンドロッタ

ミンド・ロッタとは私が小学生ぐらいの時に考えたファンタジー世界観の何かのオリキャラの名前である。 男でたぶん17~18才くらい。ジョブは魔道師でナルシストで自分は力があると思っていていつも尊大な態度なんだけど所謂ポンコツヘタレで「ふふふ、いいだ…

お題「新しい生活と家族」

「No title」 「今日はブリザードが午後から吹き荒れる模様です、外へ出るのは午前の内に済ませておいたほうがよいでしょう」 スピーカーから流れるのは気象予報の音声だ。 「・・・今日もまたお天気悪いのね」 「エリカ、何か外に用事はある?あるのなら今の内…

師匠と弟子

疲れ果てたショッピングモール。ベンチに黒い影一つ。うなだれて困り果てている。アレが見えるのか、と師匠に言われてはい見えますと答えるとアレはあまりまじまじと見るものじゃない、見なかったことになさいと言われた。師匠の言った通りにしてフードコー…

超断片⑥

「 くん、全然歩幅合わせてくれないね」と彼女に言われた。嘘だ。 はちゃんと歩幅を合わせていると思っている。彼女の身体が よりも小さいから、歩幅が合ってないように感じるだけで は彼女に歩幅を合わせる努力をしている。「もう、私のことどうでもいいん…

超断片⑤

断片的なもの 「人間が・・・よく言えば賢く認識したものをカメラはそのまま写しだすからね。人間の目が一瞬だけ見て判断したものをカメラはその一瞬だけの部分を改めて写しだせるからね。心霊写真のトリックはこれさ。 その時の脳の認識とカメラとの誤差だよ。…

超断片④

「また一つ・・・時代が消えましたなぁ」縁側でキセルから煙を吹かしながら豪老人はゆっくりと言った。「そうですなあ・・・ですが気に病むこともありますまい」と応え一人碁を打つのは然老人。 「・・・こうして、ぼうっと眺めておりますと空しいもんですがなぁ」 「…

超断片③

そうか、これが今の日本のスタンダードか。と久紀は感心した。 人々はみな前を向いて歩く、後ろから照らされた光が人間の前に影を作るので、人は影を追っかけながら歩いていくのだった。絶対に後ろを振り返ってはいけないと子どもの頃から口を酸っぱくして言…

短文⑤

「しょうどう」 適当に書いた 「あなたは変わりたい、変わりたいんですよねぇええ?!!!」教室内に怒声が響く。講師の男は私に向かってこう言った。 「あなたは自分から変わりたいと思ってウチに来られたワケなんですよねぇえ!?ならなんで拒む必要がある…

超断片②

夢で見たものシリーズ②七福神とバスの落ちる夢路線バスに母と乗っていた。久しぶりに乗るバスは後ろの二人掛けの席に乗る。この路線バスは一度回転場に寄って一回ターンをするのであった。その際にバスは後ろを向いてバックするのだが冬場なら回転所の後ろは…

短文④

アンザレムは言いました。「おまえたちがいい子にしてたら最高のプレゼントをあげよう」子どもたちはそれを聞いて喜びました。それから子どもたちは毎日いい子でいるようにしていましたがまず、3人の子どもの中の一人アンジュが脱落してしまいました。 かれ…

超断片

「大返し危機一髪」アムちゃんかわいいー敵にするのよそうよ、味方にしよアムちゃん味方ー ってち、ちょっと待って下さいよアムちゃんて最初から絶対敵だって言ってましたよねえええ うん、言ったよ敵国の女王で一時味方のふりするけど最終的に裏切ってラス…

短文③

「問答未定」犬も歩けば棒にあたるという言葉にある様に、わたくしも外を歩けばそういう輩に目をつけられる。ですので、わたくしは外に出るなどということは致しません。と御方はいうので、はぁ・・・と気の抜けた声が出た。貴女にはわからずまい、わたくしには…

節話

「花見」祭りは花見の見物客で賑わっていた。屋台のキッチンカーで買った牛肉コロッケを頬張りながら人の中に混じって花道を歩く。見ればみんな思い思いに屋台で買った食べ物を食べ歩きながら花の前に立ち止まっては写真を撮り、あるいは花見なんかそっちの…

短文②

「日より(幸あれ)」幼い男の子は父親に後ろに抱かれていたから父親の首の横からこちらに顔を向けていた。 男の子と弘子の目が合う。 男の子は笑いながらこちらに手を振った。私はそれを呆然とただ眺めていた。ほんの数秒の出来事だった。男の子の行動に男の…

短文①

夢で見たのをそのまま書いたラベンダーホテル海辺にあるそこはラベンダーなど生えてすらない、ホテルの外観がほんのりと紫色のラベンダー色だからラベンダーホテル。 寂れた港のようなホテルの裏側にある海の色は油のようなものが混じっていて妙にエメラルド…

断片①

ただそこだけ書きたかっただけの断片的な一節を置いてみる。(SSSショートショートショート的な・・・) 枯れ枝 以前あった手応えのようなものが光知子の手のひらから一気に崩れ落ち消えていくようだった。それは既に光知子の中から離れ消えていくように手のひらからたちまち…

晩餐

空を見上げてみれば、宙に浮かぶ数々のプラントの影が私を差した。あのプラントには野菜や穀物などの植物性の食べ物から肉や魚までの動物性の食糧までが育まれていると教科書で習った。だがその食糧は直接私たちの食卓には上らなかった。一切の農薬を使わず…

おんな後書き解説

「おんな」について後書きのような言い訳のような 公募に応募した分はこれで終了になります、お読み頂きありがとうございました。 稚拙な文章もぐだぐだな構成も、超展開も改めて恥ずかしい限りです・・・。(加えて誤字脱字が結構あってますますヤバかった) 改…