ぬかるみ小路に逸れる

文章の溜まり場所として使っていこうと思います(超不定期)

短文①

夢で見たのをそのまま書いた

ラベンダーホテル

海辺にあるそこはラベンダーなど生えてすらない、ホテルの外観がほんのりと紫色のラベンダー色だからラベンダーホテル。
寂れた港のようなホテルの裏側にある海の色は油のようなものが混じっていて妙にエメラルドグリーン色。ケミカルな感じで、そこにはホテルの従業員なのか港の工事の人たち用なのか海風の影響なのか寂れた廃墟のようなアパートがある。人が住んでいるの?という見かけだったがでもアパートの裏表側どちらにも洗濯物はたくさん干されていたからやっぱり社宅なのかもしれない。

ラベンダーホテルのフロントは道路側にあって海側からは少し登っていくように歩いていくのだ。わきを通って長い階段を2つ3つ登って歩いていくと綺麗に整備された二車線の道路側にやっととでる。こちら側はかなり綺麗で歩道にはラベンダーの咲いたプランターが置かれていた。こちら側にラベンダー要素があったのか。フロントも意外にも清潔感があり綺麗なふつうのホテル。
フロント内にはラベンダーの香りが漂う、壁に掛けられているラベンダーのポプリが点々とある。ホテルはラベンダー要素をかなり打ち出していた。フロントから右側の通路に歩いていくと焼肉店が併設されていて行ったときにはちょうど客が満員。ほとんど地元の人が利用しているようだった。

上に焼き肉意外の食べるとこも御座います、それでも焼き肉がよろしいということでしたら外のセルフ席でもよろしければという、セルフ席は外にあってテラス席のようになっていた。利用客は誰もいない。客船のデッキにいるみたいで先ほどのケミカルな海は真下に見えた。

振り返るとラベンダーホテルはまだ上に高くそびえている。ここのデッキは宙にせり出している形になるようだ。さっき港側から上に見えた円盤状の部分はここだったのか。ラベンダーホテルは港側から見上げるとかなり高層のように見えたから焼肉店やフロントは一階といっても海より高い位置にあってホテルからすれば港は地下にあるようなものなのかもしれない。

しかし食べ物よりも部屋が気になる、大きな荷物ではないが荷物も早く置いておきたい。ルームキーは小さな鍵。紫色のタグにはラベンダーホテルと白字で印字された反対側にはラベンダーのエンボス状のイラスト。ここにもラベンダー要素はあった。
結局焼き肉は食べないで部屋に上がることにした。デッキの入り口は焼肉店とフロントに出る通路と二つ。
フロントに戻りエレベーターに乗った。客室フロアは静かだった。うすいピンクの壁にラベンダーの香りがうっすら漂う、部屋に入ると壁にはラベンダー畑の絵とラベンダーのポプリが飾られている。
ホテルの中はラベンダーづくしだった。錆びついた下の港、おんぼろ社員寮アパートとケミカルな海の色とホテルの中は別物のようだ。

なぜ焼肉店が併設されているのかという謎はあるがラベンダーホテルはそんな不思議さを強烈に印象づけさせられる場所だった。



夢で見たものをそのまま文字にしてみただけです・・・。
ホテルの名前は実際にありそう・・・、もし実在のホテル様がありましても一切関係ないです・・・。

ケミカルな海と寂れた港のような工事場と寂れたアパートの社宅と綺麗で立派なラベンダーホテルという名前と景色が強烈な印象にありました。